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【光彩陸離】杉本博司展

光彩陸離という四字熟語があります。

光彩の意味は、「鮮やかに輝く光」

陸離の意味は、「美しくきらめく様」

 

二つの意味を合わせて、「光が乱れ輝き、まばゆいばかりに美しい様」。

書く内容とは少し違う意味を持つ言葉ですが、今回の記事の導入を語るのには丁度いい言葉だと思いました。

 

すでに開期は終了してしまっているのですが、

先日行った銀座の小さなギャラリーで、ある展示を観覧してきました。

どうしてもお伝えしたく、今日はブログの記事に書き起こしました!

題名は

「OPTICKS」

かのアイザック・ニュートンの著書、

「OPTICKS」(光学)から名前を貰っている、建築写真家の杉本博司さんの作品である。

この作品は以前、京セラ美術館の新館である、東山キューブのこけら落としで、杉本さんの個展「瑠璃の浄土」で展示された、初のカラー作品だそうです。

その内容は、白色である光をプリズムを使い分散させ、その光の中に潜む色の階調をポラロイドフィルムに焼き付け、それを最新の技術を使用し、大判作品としてデジタルプリントに起こしたもののなります。

 

プリズムというガラス素材を使う所が、なんとも杉本氏らしい作品だと感じるものでした。

 

人間の可視光線である、紫から赤色までの色の階調を美しく切り取ったその作品は、光の中に潜む、色というものの魅力、色というものの力、そして色というものの可能性を感じさせてくれる素晴らしいものでした。

 

異なる色味同士が作るワクワクする様な配色も面白いですが、自然と移り変わる近しい色同士がつくりだす美しいグラデーションもまた良いものだと改めて感じました。

これは余談ですが、他の生物の中には赤外線や紫外線など、人間の目にできない色の波長まで見ることのできる生物が多数います。

いつか、科学が発達して可能になるのであれば、

彼らが見ている色の世界を体感してみたいものですね。

お読みいただきありがとうございます。

またよろしくお願いします!

アシスタント4年目 山形でした。